同性結婚式を後押しする京都の「春光院」

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日本の法律では同性の結婚は認められていないが、LGBTなど性的マイノリティが、仏前で同性結婚式を挙げられる寺院が京都にある。
花園にある春光院(しゅんこういん)だ。
春光院には、海外でも有名で、外国人同性カップルも訪れており人気になっている。
春光院がLGBTの結婚式に対して積極的に取り組むようになった理由とは何なのか。
春光院副住職の川上全龍(ぜんりゅう)さんは語る。

川上さんの生まれ育った環境はごく普通だったという。
「周りにLGBTがいたわけでもありません。それよりも、、性的マイノリティーに偏見がありました」

川上さんは代々、春光院の住職を務める家系に生まれ、臨済宗妙心寺派系列の花園高等学校を卒業後、テキサス州にあるライス大学の付属の語学学校を経て、アリゾナ州立大学に進学した。

そこで友人とお茶をしていたとき、一見してゲイとわかる人が通りかかった。川上さんは、差別的なスラングで『He’s fagot』(彼はゲイだね)と言うと、友人は「ぼくもゲイだよ。タカはぼくに対してもそんな差別をするのかい?」と応えた。

川上さんは、すぐに自分の言動を恥じると同時に、アメリカ南部を旅行した際にアジア人として「見えない差別」を受けたことを思い出した。
それなのに、自分は他人を差別してしまったと思い、態度を改めた。
そうした意識を持ち続けるうちに、友人たちがゲイやレズビアンである事実を打ち明けてくれるようになったのだという。

川上さんが2006年に春光院に戻ってきたとき、知人のアメリカ人に、英語で座禅を指導する機会があった。
それが評判を呼び、うわさは口コミで広がり、欧米人が京都観光の時に春光院を訪ねるようになったのだ。

2007年、川上さんが正式に副住職になったのを機に、一般に向けて英語による座禅体験をはじめた。

それからどうして、同性婚をするようになったのか。
そのきっかけになったのが、スペイン人の女性だった。

彼女は、春光院の座禅体験に何度も訪れていたが、ある日、川上さんに尋ねた。

「結婚式をここでできませんか?パートナーは女性なんですが」

川上さんはひとこと、「いいですよ!」

こうして2010年にこのスペイン人の女性カップルは、晴れて式を挙げることができた。

日本では同性婚にたいしての差別はまだ潜在的に多い。
だから、宗教が率先して、この問題に取り組んでいるのは、日本にとっても光明なのではないだろうか。

川上さんの活躍を今後も期待したい。

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